BMO輸入ワイン |
蔵元:カサル・フィゲイラ/CASAL FIGUEIRA ワイン名:ヴェルメリョ 2017/VELMELHO |
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まるで黒糖!甘やかな香り漂う。
商品No. | 3BSPO3-3-17 | 色 | 赤 |
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産地 | ポルトガル リスボア |
品種:ティンタ・ミウダ、トウリガ・ナショナル、
他土着品種
土壌:標高150mのモンテジュント山脈、石灰土壌。単一区画。
平均樹齢50年の古木のため、まばらな場所もあったり、
整然としていなかったりで低密植。
さらに厳しく選果をするため、極低収量。
醸造:粗い目の網を使って手作業で優しく除梗、足で踏んで発酵。
熟成:古樽で6~8ヶ月熟成。
フレッシュながら黒糖のような甘みのある黒果実味に
ミネラルが包み込む、心地よい飲みくち。
50%使用している、ティンタ・ミウダは
スペインのグラシアノという品種のシノニム。
果皮が厚く、酸が高めで黒果実系やスパイシー。
長熟のポテンシャルを持つ。
蔵元 |
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カサル・フィゲイラ |
生産者名 |
マルタ・ソアレス |
情熱と天性、亡き夫との絆。
かつてのリスボアにない、唯一無二のミネラル豊かなワインを造る。
【蔵元】
マルタ・ソアレスが女性醸造家として活躍するリスボンの蔵元。
リスボン北部の大西洋岸に広がるIGPリスボア、
リスボンから真北70kmのところにヴェルメーリャ村がある。
マルタのご主人アントニオ・カルヴァリョの出身地でもあり、
彼の家族が代々ブドウ栽培をしてきたエリア。
アントニオは1990年からこの地でワイン造りを始めた。
彼はボルドーで醸造を、モンペリエでブドウ栽培を学び、
近代醸造技術よりも有機的なブドウ栽培に共感し、ポルトガルに戻りブドウ栽培を再開した。
初めはフランス品種も含め、様々な品種を栽培し、テロワールを表現するワイン造りを目指したが、
市場ではその発想が受け入れられず、一度ワイナリーを閉め、アントニオの家族が畑を所有。
アントニオとマルタはその間、スペインのテルモ・ロドリゲスのガリシアのワイナリーで数年働き、
アントニオの父が亡くなると、ポルトガルに戻り再びワイン造りを始めた。
しかし、家族の畑は、家族の借金返済のため、2007年売りに出し手放すことになる。
アントニオとマルタはヴェルメーリャ村で生活しながら、土着品種の素晴らしい畑を探し始める。
そして、2007年に見つけたのがヴィタルの畑。
モンテジュント山脈、ポルトガルでは稀有の高標高300~400m、樹齢50~100年。
この畑のポテンシャルを瞬時に悟ったアントニオは契約畑とし、
ビオディナミを実践、トウリガ・ナシオナル、カステランなどの黒ブドウ品種も含め、
土着品種のみでのワイン造りに軸足を定め、リスボアの本当のテロワールを追求し始めた。
その矢先の2009年、突然の心臓疾患でアントニオはこの世を去る。
妻マルタ・ソアレスの職業は画家だが、アントニオが逝く最後の10年間は、
彼女も⼀緒になって栽培、ワイン造りをしていたため、ノウハウは持ちあわせており、
アントニオの意志を受け継いでいこう、とワイン造りを続けることを決意したのだった。
「ビオディナミ、土着のものを大切にし、畑にいて観察を続けること、それが素晴らしいワインを造る鍵だ。」
アントニオが言い続けた言葉を胸に、
「人生で根幹となるもの=農業と、芸術の世界はつながってるべき」と信じる
画家でもあるマルタのフィロソフィーを重ね、
本物を、その土地を、文化を純粋に表現するワイン造りを追求する。
【畑】
ヴィタル種の古木の畑など、いくつかの畑を開拓、契約畑として栽培。
その中でもマルタが注目したのが、山の高標高に僅かに残る畑だった。
大西洋から内陸に30kmほど、モンテジュント山脈、標高300~400m。その北向きの畑。
大西洋からの影響を直接受ける石灰土壌の畑。
平均樹齢50~100年。地元の5~6農家と契約し、それぞれの農家が小さな区画を複数所有。
毎年それら全ての畑を廻って最高の区画を選びだし、ワインを造っている。