BMO ワイン
BMO輸入ワイン 蔵元:バレナイア/BALENAIA
ワイン名:ロザート 2021/ROSATO

初めて知った品種です…!の声続出。滋味深&ぶ厚いミネラルロゼ

ロザート 2021
商品No.3BTIY9-3-21ロゼ
産地イタリア トスカーナ 

品種:
ヴェルメンティーノ・ネーロ、サンジョヴェーゼ

畑・栽培:
東向き、ガレストロ
(粘土主体で石灰やミネラルを多く含む片岩)土壌。
2021年は6月から9月まで全く雨がなく、
夏場はブドウの成長が止まったかに見えた。
しかし、ビオディナミコ実践のおかげで土中の有機物が多い。
乾燥によるストレスは最小限に抑えられた。

ゆっくりとブドウが成熟し、
乾燥と高温にもかかわらず素晴らしい酸を保つことができた。
500m以上の標高、パッチャマトゥーラ
(土壌に藁をかぶせることで、水分蒸発防止、
大雨の際には表土の流出を防ぐ)も大きな助けとなった。

醸造:
除梗し、外においたアンフォラに入れ一晩マセラシオン。
600Lのマストを小さなガラス容器とステンレスタンクで発酵。

プラム、ラズベリーのような果実味と生き生きとした酸味。
果実をまるかじりした時みたいに、
じゅわっとジューシーなエキスが溢れる。
そして海風を思わせるミネラル。
最後には貝のような滋味深く、強い旨みが!!
素朴でいて、とても複雑に味わいが絡まっている!!

ヴェルメンティーノ・ネーロは畑近く、アプアーネアルプス原産の品種。
普通は赤を造るこの品種で、誰も造っていないロゼを造りたかった。

バレナイア
バレナイア
蔵元
バレナイア
生産者名
イヴァン・キリコ

空前絶後の急斜面のテラス…
復活させるのはイヴァンと80歳の老人のみ!



カステッリーナの縁の下の力持ち
イヴァンがついに独立…


バレナイアを創設したイヴァンは、元グラフィックデザイナー。
都会の生活に疲れ、新たな生き方を求めてトスカーナのシエナに移住。
そこでグラフィックをしながら、近くで自然なぶどう栽培の農園でも働いていた。
21歳のとき福岡正信の「わら一本の革命」を読み衝撃を受け
「座って仕事している場合ではない」と本格的に自然農業を始めることを決意。
同時期にシュタイナーのビオディナミの概念を知り、
進むべきはビオディナミ/自然なぶどう栽培とワイン造りと定めた。
奥さんのクラウディアとは旅先の外国で知り合い、自分の考えを話したところ意気投合。
将来の目的を「二人で自然農業の農園をつくる」ことに決めたという。

帰国後、イヴァンはピエモンテ州にあるビオディナミのコース
(ルネッサンスグループの創設者たちが開設)に通い、
クラウディアは薬草学/薬学を修めるためトスカーナの大学へ進学

コース終了後の2008年、トスカーナのワイナリーで
自然なぶどう栽培とワイン造りの実践に入り
2009年カステッリーナの存在を知り働き始め
2021年まで実質12年に渡りオーナーであるファビオの右腕として活躍

2016年にバレナイア農園を購入、カステッリーナで働きながら
コツコツと地道に廃園だった農園を切り拓き2020年に初ヴィンテージを迎えた!

ぶどうしか育たないような過酷急峻…
夫婦20年来の夢を叶える最高の場所を発見!


レオナルド・ダ・ヴィンチの故郷、ヴィンチ村から細い山道をのぼること10数キロ、
オリーブの海を抜けた標高500mの高地にあるバレナイア。
カステッリーナの畑のあるモンタルバーノ山の南東斜面を中心に点在する土地で、
長い時間をかけて探し当てたものだ。
借地も含めて4haの畑には、自身が植樹した新しい畑から樹齢60年を超えるの古木も。
畑は数十年放置された状態で、
その半分以上は長い時間をかけて築かれたテラスの畑で、その景色は圧巻。
カステッリーナの仕事のかたわら5年かけて木を伐採し草をはらい、
苗木を植えて畑を蘇らせてきた
のは、景観を大切にしたい気持ちと、
その土地に刻まれた文化や歴史を大切にしたいとの思いから。

土壌は、土の中も表土も石灰岩やミネラルを多く含む片岩の礫岩や
小石がゴロゴロとしている、キャンティ・クラッシコで見られるガレストロ土壌。
アペニン山脈由来で山脈に属する丘陵がこの地で地表に「顔を出した」もの。
高標高、石だらけの場所で栽培できるのはほとんどぶどうだけという厳しい環境だ。
イタリア発掘人TAKEもこんな畑は他に見たことない…!と感嘆した。
ぶどうはトスカーナ海岸域原産の品種をクローンではなく
古い畑からマッサーレ選別したものだけを使用。
いい苗木を見つけるために、遠くはサルデーニャ島や
アプアンアルプス(トスカーナ北部、アペニン山脈の一部)の麓まで足を伸ばす

夫婦20年来の夢を叶えるためならどんな手間だって厭わないのがよく分かる畑だ。


▽テラス――――――――――――

生きるためならどんな過酷な環境でもぶどう栽培は伝統的に行われてきましたが、
近年はみな条件の良い平野部に栽培を移しました。
バレナイアがあるこのエリアでぶどうを栽培するのは、
今やイヴァンとはるか数キロ先の急斜面でテラス畑をいまだに続ける80歳のおじいさんの2人だけ
おかげでこの美しいテラスが保たれているのも事実です。

―――――――100年前の灌漑設備▽

それぞれのテラスを約1.5m掘り下げたところには、
土中の石を利用した排水設備が埋まっていた!
テラスの石垣を覆う深い草を取り払っていく過程で見つけたとのこと。
1928年には使用されていた設備のようで、
テラス数段ごとにかならず排水(雨水)を溜める貯水槽がしつらえられ、
その横には小型のセメントの桶が埋められています。
農薬が開発されるまで、雨水を集めた貯水槽の横の桶で銅を溶かしてぶどうに噴霧していたそう。
雨の少ないトスカーナで、灌漑設備もなかった時代に生まれた知恵の結晶

▽アンフォラ―――――――――――

アンフォラは流行りで使っているのではなく、自分の研究の結果
発酵中の温度変化がほとんどなく、
色も落ちないという利点があるからだと語るイヴァン。
今ある自分の畑のぶどうの旨さを引き出すのに最適な容器がアンフォラだと確信しています。
素材は選び抜いて高温焼成で製法特許もあるトレント州のTava製のアンフォラを導入。
表面の微細な穴は他にくらべてさらに小さく目が詰まったもの。
金属成分がワインに溶出することが全くなく、
白ワインで133日もの長期マセラシオンでも一切欠陥のないワインを造れるものを選び抜いています。
マセラシオン中にも小さな工夫があり、
空間をできるだけ少なくするように数日おきに別のタンクに保管しているワインを
アンフォラに注ぎ足し酸化を防ぐ
など、こういう小さな工夫も
イヴァンならではの欠点のないアンフォラワインの秘密だと言えます。

―――――――エチケット―▽

元デザイナーだから本人が?と思いきや友人がデザインしてくれたもの。
①海に浮かぶゴルーゴナ島 
②2本の大木は農園にあるオークの古木 
3ピサの山々 
④アプアンアルプス

この4つの要素から成り立っています。
月と太陽のモチーフは家のテラスでコルクで遊んでいたイヴァンの思い付きによるもの。
太陽、月、星は人間の生活に不可欠なもので、特に農業は太陽がなければできません。
またイヴァンは月の動きにしたがって農作業を行っているので、
大切な風景と人の営みに欠かせない天体をモチーフにしています。

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