BMO ワイン
BMO輸入ワイン 蔵元:イル・ヴィニャイオーロ・ディ・トオル オイカワ/IL VIGNAIOLO TORU OIKAWA
ワイン名:ルーナ IGT 2020/LUNA IGT

衝撃のトスカーナ!初リリース『LUNA』

ルーナ IGT 2020
商品No.3BTIY12-1-20
産地イタリア トスカーナ 

品種:
カベルネ・ソーヴィニョン、サンジョヴェーゼ、
マルヴァジア・ビアンカとトレッビアーノ

土壌:
石灰質の砂泥土壌、
貝殻が多い海由来の土壌でミネラルが豊富

植樹期/仕立て: 1996年(樹齢25年)/グイヨ、コルドン 

栽培面積/収量: 1.1ha / 2.0t/ha

栽培:
土を踏み固めないよう、トラクターを使わない不耕起の有機栽培。
銅・硫黄の散布も手作業で行い、銅の使用量は年間で2kg以下。
収獲は9月上旬から中旬にかけて、各品種・ぶどうの熟度に合わせて、
適したタイミングで手でかついで実施。
手摘みによる厳格な畑での粒選果を行い、収穫ケースを使用して収穫。

醸造:
天然酵母による自然発酵。
醸し期間はステンレスタンクで10-14日間。
発酵期間は必要な時にタンク上部から冷水をかけて冷却。
天然の乳酸菌でマロラクティック発酵。
熟成はステンレスタンクで10ヶ月間。
清澄せず粗めのフィルターをかけて2021年7月末に瓶詰め。

【味わい 山田のテイスティングノートより】

一切のオフフレイバーも無いことは、即座にわかりました。
一層ポテンシャルを探るテイスティングに集中できました。
澄んだ味わいと、
深い味わいが同居していることが、まず感じとれました。

全面にたたえられた美しさ!その液体の奥にある果実を追ってみます。
徐々に15度へと上げていくと出て来ますね!
凄く多面的な香り、果実の色気が立ち上がってきました。

味わいの奥行きが、ストレートに感じられ始め、複雑さが出てきます。
酸、タンニンも美しいですが、
ミネラル感の溶け込み方が支配的な魅力たっぷり。
まさに真の「球体のワイン」です!

【LUNAについて】
ワイン名の「LUNA」は、
2020年の収穫後に虹の橋を渡った、私たちの愛猫です。
2016年に出会い、譲り受けてから、
優しく寄り添い、励まし続 けてくれた大切な家族です。

そんなLUNAを切り絵作家でイラストレーターでもある
人気作家naolee(ナオリー)さんに描いていただき、
アートディレクターである妻が エチケットをデザインしました。

【栽培醸造家】
栽培醸造家 及川徹 TORU OIKAWA
日本ソムリエ協会のソムリエ資格、WSET Level3を保有。
飲食店にて責任者やソム リエとして勤務。
2014年渡伊、2015年からカーゼ・バッセ・ソルデラ、
カステロ・ ディ・アマ、パーチナで経験を積み、2020年に独立。
栽培も醸造も最低限の介入を 心掛け、
栽培・醸造コンサルタントに頼ることなく、
経験と自分の感性・感覚を生かし、ワイン造りを行う。

イル・ヴィニャイオーロ・ディ・トオル オイカワ
イル・ヴィニャイオーロ・ディ・トオル オイカワ
蔵元
イル・ヴィニャイオーロ・ディ・トオル オイカワ
生産者名
及川 徹

【BMO山田のインタビューより】
●意を決してイタリアへ
山田)いつイタリアに渡ったんですか?
2014年の春です。日本からミラノに出店したレストランの責任者としてイタリア に。
ワイン産地を駆け巡る日々でした。 2015年の夏、
レストランを辞めて、夢であったブドウ栽培者/ワイン生産者となるため
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノのカーゼ・バッセの門を叩いたのです。

●カーゼ・バッセ時代

山田)カーゼ・バッセとは、凄いところによく入れましたね!?
イタリア語が不自由だったので大変でした(汗)。
ワイナリーの仕事も初めてだったので、変わった性格で有名だった(笑)
オーナーのジャンフランコ・ソルデラに は怒鳴られまくり(笑)。

(※)ちなみにソルデラはクビにした従業員の恨みを受け、
2012年にワインのタンクを開けられ高級ワインを流出され、
莫大な損失となった事件が起きたところ。
この大事件は、当時衝撃的なニュースとして世界を駆け巡った。

強烈な性格の方でした。今まで同じような性格の方を見たことがありません(笑)。
ジャンフランコにタンクのバルブはいつも両手で開閉しなさいと言われてました。
ですがルモンタージュ中に急いで閉めなければいけない時があり、
片手で閉めたら、、また怒鳴られ(汗)
ワインを扱う時の道具の扱い方、
いつも慎重に丁寧に仕事をしなさいと教えてくれていたのだと思います。
ちなみにバルブをいつも両手で丁寧に開閉する人を、見たことがありませんけどね(笑)。
変わった人柄でしたが、ソムリエとしての経験も見込まれたのでしょう。
ジャンフランコにはよくしてもらい、
通常は従業員にテイスティングなど決してさせないところ、
同社の高級ワインをしばしば試飲させてくれたのです。

食事する時には運転手役や、ウエイターもさせられました(笑)。
普段からジャンフランコの動作を観察していました。
ジャンフランコはたくさんワインを飲んだ後でも、書物を読んで研究していた人でした。
研究熱心な生き様にとても感化されました。
カーゼ・バッセ時代は、この精神と具体的な栽培・醸造方法そして、
ジャンフランコの思想・哲学をじっくり学びました。
この貴重な経験が私の原点となりました。
自分の目標とするワインはカーゼ・バッセのサンジョベーゼと決めたのです。

【ジャン・フランコから学んだこと】
・ワインに対する情熱
・強い信念を持つこと
・色々なヴィンテージの試飲を通して、ソルデラのワインの素晴らしさ、奥深さ
・イタリアで生きていく難しさ
・仕事に対しての取り組む姿勢  

●カステロ・ディ・アマ時代
山田)次は随分と大手の名門ですね!
でも、日本人が働き口を探すのは、なかなか大変と聞きますが。
そうなんですよ、100件以上も履歴書をワイナリーに送った程です!
いつか自分でワインを造る、と最初から心に決めていましたから。
今でこそ知識と経験・資格等あるので、
ワイナリーの仕事を探しても見つかると思いますが、
イタリアは仕事を見つけるのが本当に大変です。

仕事探しで飛び込みで履歴書を持ち込んだりした経験が、
その後、畑や醸造所の賃貸探しに生きています。

カーゼ・バッセで働いた後、
知識・経験を積むために面接して内定を頂いた中から、最終的にアマに決めました。

醸造所や倉庫での仕事でスタートしました。
しかしご存じの通り、大きなワイナリーですから、仕事が分業化されていて、
倉庫ならずっと倉庫、ボトリングや出荷の作業だけしかできない。
剪定を覚えたいと思い、倉庫から畑へ配置転換を直訴し、
畑での仕事に変わったのです。2017年1月のことでした。

●パーチナ時代
山田)今度は真逆の小さなナチュラルですね。
一通りの仕事をやらせてもらいました。
2018年ヴィンテージの醸造は私がルモンタージュを担当したんですよ。

●及川さんの畑
山田)さあ、いよいよ及川さん自身が手に入れた畑を育てることになりました。
畑は「モンテアペルティ」というキャンティ・エリアに位置し、土壌は石灰岩砂質。
貝殻の多い海由来の土壌。東向きで、暑いキャンティエリアでも、ブドウが焼 けない貴重な畑です。

緩やかな傾斜かつ砂地なので、水はけもよい。
やっとの思いで手に入れた畑を、丹精込めて育ててきて3年、
2022年の今年は初めて惚れ惚れするような樹になってきました。

最初は樹勢が弱すぎたんです。 栽培は不耕起で有機栽培です。
土を踏み固めず微生物の活動を後押しするためにトラクターを入れず雑草を残しています。
いつかはイタリア人に「畑を借りないか?」と頼まれる生産者になるのが目標です。

●チャレンジは続く!
山田)新しく醸造所を借りれたとか?やりましたね!
2020年VTはスケジョッラの一部を借りての醸造だったのですが、
2022年の3月、自分だけの醸造所を持つことが出来ました!
なので、21年VTはそこで瓶詰めしますし、さらにやりたいように醸造が出来るんです!!

私は、ワインは結果が大事だと思います。
できたワインがどうか?なのであって、
ナチュラルな栽培とか醸造手法をすること自体が目的になってはいけないと思っているのです。

醸造所にブドウが届く時が100だとすれば、
100が105とか110にはならないのです。どんなに頑張っても。
だから自然な栽培でよくできたブドウだけを収穫して、
それをどれだけ損なわずに ボトルに詰め込めるか?

もちろん、ケミカルで色々と手を加えてできたワインは
本質的に美味しいワインにはならないと思っています。
だから、どうすればいいか?
これをずっと追求してきましたし、これからも追求し続けていきます。

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