BMO輸入ワイン |
蔵元:パルティーダ・クレウス/PARTIDA CREUS ワイン名:スペシャル・キュヴェ トロワザムール2017/SPECIAL CUVEE 3AMOURS |
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正真正銘『日本限定』銘柄!
商品No. | 3BOSP8-22-17 | 色 | 赤 |
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自然派カテゴリ | ビオロジック(オーガニック、有機農法) | ||
産地 | スペイン カタルーニャ ボナストレ |
品種:トレパット
土壌:粘土石灰質(赤い粘土)
醸造:ピジャージュしながら5日間マセラシオン。
プレスしてダム・ジャンヌで2ヶ月発酵、熟成。
その後10年のバリック古樽(オーク)で
10ヶ月ほど熟成。
正直、「超美味しい!」以外の言葉が
思いつかないほどの絶句もののウマさ。
全く角のない口当たりの滑らかさ、そして含んだ瞬間、
透明感の奥にある爆発的果実のうま味が襲ってくる!
圧倒的ミネラル感。光の速さで体に沁み渡るような旨み。
涙が出そうなくらいの甘酸っぱい果実味…。
「た、大変です!カタルーニャで、
まるでプールサールが見つかったんですっ」
文京のビストロで楽しく食事していた私の携帯が鳴ったのは20時ころ。
興奮しまくる電話の主は、スペインに放っておいた刺客からだった。
「今、決断しないとヤバいです。
世界中のバイヤーが気づき始めてますっ」
私は、自分の足で畑の土に乗り、舌で確認し、
造り手との肌感覚を合わせてみないと、
輸入を決めないタイプだ。しかし、、、
私が信頼する神の舌を持つこの男が、
ここまで興奮するのはハンパではない。即断した。
「もらえる限界まで、ブン取ってくれ! 」
この蔵元「パルティーダ・クレウス」そして
オーナーのマッシモとの出会いは、
私のワイン人生観、そしてBMOの将来にとって運命的だった。
ワインはマッシモの外見同様、貪欲で野生的だった。
色はとことん淡く、映える酸。途方も無い旨味。
ぶどうの種類ごとに、スタイルの違いは明快!
マッシモのワインは、日本市場はもちろん、
コペンハーゲン、ロンドン、パリでも瞬く間に
スターダムを駆け上がった。
「(空ビンを指差して)おぉ、パルティーダやってるんだね!
自分はインポーターだけど、日本でも凄い人気だよ」
「ああ、あのボトルか。単なる飾りだよ。
現物は人気が凄くて入ってこないからね!」
ロンドンでもパリでも同じ会話をよくしたものだった。
マッシモとの絆がさらに深まったのは、
2017年3月BMO20周年感謝イベントでの来日だった。
私達のやってきたことを目の当たりにしたマッシモは、
何度も肩を抱き合いながら、
「BMO!グレイト!!」を繰り返してくれたのだ。
そのパルティーダから、
秘密のワインが流出したという噂をバルセロナで聞きつけた。
品種はトレパット。
この、世にもエレガントの極致を行くぶどうを、
極わずかにマッシモは
ダム・ジャンヌ(ガラス製の大きなボンボン)で
発酵、熟成させていたのだ、家族のために。
噂では、ある時、蔵元奥の小さなダム・ジャンヌの熟成室に
入ったノーマのソムリエ達が、
隅に置かれたこのトレパットに気がついた。
「このTPってのは何だい?」
「これはダメだ。
俺たち夫婦と仲間のために、ほんの少し仕込んだワインなんだ」
「味だけでも、見させてくれよ」
「・・・・・」
「何が何でも、店で売りたいっ!」
こうして、日本に入っていなかったTPは、
キュベ・ノーマのニックネームでコペンハーゲンに渡ってしまった。
「なんとっ!」唇を噛む私達。
マッシモは言った。
「トレパットはな、成育の状態によって、
天にも登る滑らかさが現れる。もの凄い特別なぶどうなんだ。
だから、俺はこれをダム・ジャンヌで
ゆっくり花開くように発酵熟成させるんだよ。」
わずかに貰ったTPの素晴らしさといったら、
ナチュラルワインの新しい象徴のようだった。(もっと欲しかった、、、)
2018年9月、パルティーダを訪問し、マッシモと再会した。
大喜びでお互いの元気をたたえあい、
彼は早速、蔵元中を連れ回してくれた。9月である。
ぶどうが次から次へと運び込まれる。
超細かい指示をスタッフに飛ばし、
自らもタンクに入り、緻密にぶどうの状態を見極める。
これは全房だっ。これは足で踏むっ。
と瞬時に醸造の行程を決めつつ、
合間合間に、さらに奥へ奥へと連れて行ってくれた。
そして、、
今思えば、収穫の喜びテンションからだったのか、
マッシモは、普段は見せない、さらに地下の暗い熟成室に私を導いた。
そこには大ぶりな(300ℓ位)の木樽が並んでいた。
(こんな部屋があったんだっ)
ときめく私に、彼は「extra」と
チョークで書いてある樽から白ワインを取り出した。
知らないワインだった。
「!! う、旨い。この深みはなんなんだっ」
「だろ?まだ知られていないプロジェクトなんだ」
収穫された1番完璧なガルナッチャ・ブランカ、
カルトゥシャなどがブレンドされたものだった。
それを、内側に工夫をし、
木の香がつかないようにした樽で慎重に寝かせたワイン。
テンション高いマッシモは、
続いて、これはパレリャーダ、これはスモイ!
次はガルナッチャ、、、と次から次へと樽からピュペットで吸い上げた。
その度に打ちのめされそうになる私。
(この男の底力は、
今まで自分が知ったつもりになってた、なんてもんじゃないな)
「さ、これで最後な」と樽出しした淡い赤色の液体がグラスに注がれた。
かすかな還元の向こうから、
どエライ目の詰まった果実粋由来の香りが突き抜けて来る。
スワリングする、広がる。さらにする、さらに広がる!
含んだ途端、鳥肌がたった。(またもや、なんなんだっ!)
羅臼の極上ものを天才料理人が引いた時だけに出現する、
あの繊細の極みのような濃い旨味。
これほどの美の極致を伴ったぶどうの酒が
世界のワイン史上で今までいくつあっただろうか?
「マッシモ!こ、これは何だ!?」
「言っただろ、トレパットは無限の可能性がある」
トレパットの中でも特にマッシモが理想とする完璧に熟したぶどう。
それをextraプロジェクトとして樽で仕込んだワインだった。
「、、、これをこのまま1樽、
日本のためにボトリングしてくれないか?」
「な、なにっ?」
まるで聞かないかのような振りをして、地上に上がった。後を追う。
この日、私は黙々とマッシモの仕込みを手伝った。
ぶどうをバットに入れる、足で踏む、また移す。
トレパットextraが欲しいという下心は?もちろん(笑)
「おーい、そろそろ貰えるかな?」
「とんでもねえ、まだ1ケースだな!(笑)」
食事になった。収穫人もたくさん集まってくる。
アントネッラの料理はバツグンだ。
グラスを重ね、大いに盛り上がってきた。しつこく3度目。
「マッシモ、あのトレパット、、、」
「、、、本気でやるのか?」
「もちろんだ」
「よし、分かった!」
こうしてコペンハーゲンのソムリエ達も
知らないトレパットの至宝が日本に届くことになった。
まるごと1樽分をおさえる固い約束。
決断すると、マッシモは早い。
「ラベルは、どうにでも出来るぜ。
いつものアルファベット2文字でなくてもいい。
ヤマダの自由にしてくれ!」
「ありがとう!!」
「もう少し樽熟するが、ボトルでさらに長く寝かせてもいいだろう。
だからマグナムに詰めるのはどうだ?」
2人の固い絆が花開いた特別中の特別なワインが
日本に着いたのは、2019年春。
さらにボトルで寝かせることにした。
その間、BMOスタッフにもこのワインの存在は知らせなかった。
そして。いよいよ本領の片鱗が現れ始めた。(山田)
蔵元 |
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パルティーダ・クレウス |
生産者名 |
マッシモ・マルキオリ&アントネッラ |
真のテロワールワインを求め、イタリア人がスペインで地場品種を復活!!
【パルティーダ・クレウスとは】
スペイン北部カタルーニャ地方の沿岸部、タラゴーナから東北に30km。
内陸に入ったボナストレ村に拠点を置くオーナーのマッシモ氏は、イタリアのピエモンテ出身。
代々ワイン造りを行っている家系で育った。
パートナーのアントネッラさん曰く、「マッシモの血はワインで出来ている!!」と言わせるほどのワイン人。
この地を選んだきっかけは、20 年前に建築の仕事でバルセロナに来て以来、
カタルーニャのなかでも特に「タラゴーナ」の土地に惹かれたから。
2000年に2haの畑を購入しワイン造りを始めた。
【すべては運命的に出会った数本のスモイの古木から】
カタルーニャの土地で自給自足の生活をしたいと想い、
生活の拠点を探し求めていたマッシモ氏に衝撃的な出会いが!
標高200m、海まで4㎞、森に囲まれた畑に植えられた数本のスモイの古木を発見!!!
マッシモ氏はすぐにこの土地でのワイン造りを決意した。
この土地はマイヨールと呼ばれる小さな区画。
※マイヨール(小さな区画の意味)とは、カタラン語でくるぶしの事。
ガリッグやオリーブなど、多種多様な植物と共生する、誰にも邪魔されないパワースポットだ。
2005年から接ぎ木、植樹を徐々に始め、スモイや地場品種を復活させることに全精力を注いでいる。
ここはまさにパルティーダの原点!
【スペインにも現れた!真のテロワールワイン】
皆さんのスペインワインの印象は太陽を感じる濃くてタップリとした味わいだろうか?
リオハ、リベラ・デル・ドゥエロ、プリオラートに代表されるように
口に含むと爆発的に濃厚な果実が広がり、
樽熟すると樽香と共にマッタリ濃厚な果実を感じるというのが一般的なイメージ。
マッシモ氏が自然に忠実に造るワインは、この世界とは遠くかけ離れた別次元のワイン!
畑はもちろん不耕作。ぶどうは一見どこにも見当たらないほど多種多様な植物の中に埋もれている。
やっと見つけたぶどうの木の枝は天高く枝が伸び切り、今までに見たことがない畑。
「この畑には雑草など存在しない。森にある植物は全て何らかの役割をして互いに良い影響を与えているんだ」
自然がくれた環境でスモイ、ガルー、ヴィニャテール、カルトゥシャ・ベルメイなど、
この土地に元々あった地場品種だけを使った真のテロワールワインを造ることだけに全力を注いでいる。
【テクニカルデータ】
ピカピカの床、清潔なカーヴは地下にあるので常に涼しい温度が保たれている。
収穫後のぶどうは一切冷やさない。温度管理をしない理由は、
出来たワインが美味しいというだけの判断軸で考えるのではなく、
ぶどう自体のスピリットを壊したくないからだ。瓶詰まで一貫してSO2ゼロ。
天然酵母で発酵、ノンフィルター。もちろん畑には銅や硫黄も一切まかない。
●パルティーダメモ●
バルセロナの「BAR BRUTAL」はじめ、パリ、ウィーンなどの自然派レストランではスペインで最も熱い生産者。
ラベル、コルクのデザインはボルハ・マルティネスという
バルセロナ出身の世界的に有名なアーティストによる作品。
ラベルの色はワインの色合いを表している。自家消費用にだが、ベルモットを少量作っている。
1870年トリノからの秘蔵伝統レシピ。
近い将来、正式に認可を取り、販売も視野にいれている。